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江戸時代から続く小澤家の先祖を迎える大切な“盆提灯”

8月は夏休み期間ということもあり、たくさんのご家族が体験にお越しくださいました。

また、15日に開催したTABIBAR&CAFÉのイベントもたくさんの方にお越しいただき、とても充実したお盆期間を過ごさせていただきました。

ありがとうございます。

お盆の期間は8月13日~16日という方が多いかと思いますが、一部地域では7月13日~16日としてお盆を迎えます。

旧暦の頃は、7月15日を中心として行っていたものが、お盆が農作業の繁忙期と重なっていたこともあり、新暦からひと月遅れになったそうです。

地域や宗教に多少の差はあると思いますが、家族や親戚が集まり、先人や故人を偲ぶというお盆の根幹をなす理念は昔も今も変わらないものでしょう。

お盆にちなんで、今日は新潟市の旧小澤家住宅の「盆提灯飾りの修復作業」についてご紹介したいと思います。



江戸時代後期から活躍していた商家・小澤家



江戸時代後期から米穀商を営み、その後回船経営、運送・倉庫業など様々な事業に進出し、新潟を代表する商家の一つです。

江戸時代に日本海有数の港町として繁栄した新潟は、様々な地域の文化や産業がもたらされ、多くの町屋が建てられました。

その典型例としてあげられるのが旧小澤住宅です。

平成14年に新潟市へ土地と建物が寄贈されるまでは、小澤家の方々が大切に暮らしていたこともあり、明治期の使用が忠実に残っています。

旧小澤住宅では、一般公開として見学できるだけでなく、新潟のご飯が食べられる「小澤家ごっつおランチ」や「旧小澤住宅に泊まろう!」など、ざまざまな企画を実施しています。



一番大切とさせてきた仏間

先祖の霊を迎える仏間は、小澤家住宅の中で特に大切にされてきた空間です。

この仏間にお盆の期間(現在は展示のため、期間を延長して展示)飾るのが‟盆提灯“です。

今回は、こちらの盆提灯の修復されるということで、切り紙と花の部分を小国和紙生産組合が担当しました。


花の部分は、これまでのものを分解し、1枚ずつ型を取って復元。

花の芯の部分がとてもとても細かく、作業の細かさと丁寧さに驚きました。


そして、小澤家の家紋が入っているこの飾りは、これまで使用していた飾りがすでになかったため、過去の写真を見返して大きさを算出し、復元。

無事に納品を終え、一安心です。

こちらの盆提灯は、しばらく展示されているそうなので、全体像はぜひ実物を見てください。

館内は、季節ごとにライトシェードが変わるそうです。

先日お伺いしたときは、こんな可愛らしいランプが並んでいました。

小澤家に行かれた際は、上にも注目してみてください。


旧小澤家住宅のHPはコチラから↓


また、今回復元したものと同じ花ではありませんが、小国和紙に着物の方法で柄付けした「型染コサージュ」をオンラインショップでも販売しております。

こちらもぜひ、チェックしてみてください。


小国和紙生産組合オンラインショップ↓

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